Mac上で破損したUSBドライブからデータを復元する方法

データの転送や保存で頻繁に使用されるUSBドライブですが、急にデバイスが破損して、データを読み込めない場合もあるでしょう。

特に貴重なドキュメント、写真、ビデオなどを保存していて、かつバックアップデータがない場合、USBドライブからのデータ復元は非常に重要です。第一ステップとして、USBドライブに保存されているデータを復元しない限り、破損したUSBドライブをディスクユーティリティで消去して破損を修復することはできません。

この記事ではUSBドライブが破損する原因と共に、Macで使用していたUSBドライブが破損した場合に、どのように復元するかを解説していきます。

USBドライブが破損する原因

USBドライブが破損する原因は数多くありますが、ここではよくある5つの原因をお伝えします。破損する原因を知っておくことであらかじめ予防策を講じることができます。

1. 物理的破損

USBドライブは持ち運びやすく、頻繁に抜き差しするメディアです。色々なところに持っていける分、USBドライブが水没、加熱、加圧などの物理的な破損が原因で使えなくなってしまうことがあります。USBドライブは小さくて非常に繊細な精密機器のため取り扱いは要注意です。よくあるパターンは、飲み物をこぼしてしまう、雨に濡れる、USBドライブを入れっぱなしの服を洗濯してしまう、USBドライブを裏表逆に入れてしまって端子を傷つけてしまう、USBドライブの扱いが荒い、などです。いずれも日常生活でよく起こることですので、気を付けましょう。

2. 過電圧

1.でも書きましたが、USBドライブは非常に繊細な精密機器で静電気に非常に弱い製品です。静電気の影響でUSBドライブのデータが破損してしまう可能性があります。現在売られている製品はほとんどが静電気対策済みですが、100%静電気を防げるわけではありません。常にMacに差しっぱなしのUSBドライブは過電圧の影響を受けやすくなりますので、注意しましょう。

3. 使用期限の限界

USBドライブは書き込み回数に上限があることはご存じでしたか?実はUSBドライブは無限に使えるわけではないのです。USBドライブのデータ書き換え回数はタイプによって異なりますが、1万回~10万回が限界で、一般的な寿命は2~3年と言われています。しかし、ひとつのカードを頻繁に使い続けることで寿命が早く訪れることもあります。また書き換えなどをあまり行っていない状態で保存したUSBドライブでも、データの保存期間の限界は10年程度といわれていますので使用期限にも気を付けてください。

4. 論理障害

USBドライブを使用中にデバイスから抜いてしまった、USBドライブを装着したデバイスのバッテリーが切れてしまったなどのデバイス側での想定外のトラブルでUSBドライブ内のデータが破損することがあります。このようなトラブルに見舞われると、USBドライブ内のファイルに障害が発生し、その結果カード内のデータが読み取れなくなる可能性が非常に高くなります。この場合、見た目にダメージを受けているわけではないので、データの破損に気づくことが遅れがちです。

5. ウイルスなどの侵入

USBドライブはその手軽さから頻繁に様々な場所で利用することができます。例えば、様々な人が利用するネットカフェなどでデータをUSBドライブにコピーした場合に、ウイルス、マルウェアなどが侵入してしまう場合もあります。その場合はデータが消去されてしまったり、USBドライブが破損してしまったりする可能性があります。多くの人が利用する場所でのUSBドライブの使用には細心の注意が必要となります。

さて、ここからは実際にMac上でUSBドライブが破損している場合の具体的対策を3つご紹介します。

Macの破損したUSBドライブからデータを復元する方法

方法1:USBドライブを更新する

1.まず破損したUSBドライブをMacに接続し、製造元のwebサイトにアクセスします。

2.サポートページに移動後、Mac対応ソフトウェアを選択し、ダウンロードしましょう。

3.「ダウンロード」をクリックして、USBドライブをインストール後、外付けUSBドライブを取り出します。

4.10秒程度待ってから、USBドライブを再接続します。

5.Macを再起動すると、USBドライブが正常に動作する可能性があります。

方法2.ディスクユーティリティの応急処置を使用する

1.まずCommand+Spaceキーを押してSpotlightを開きます。

2.「ディスクユーティリティ」と入力し、Enterキーを押して、ディスクユーティリティを開きます。

3.画面上部の「表示」から、「すべてのデバイスを表示」を選択します。

4.サイドバーから、破損したUSBドライブを選択し、修復を実行します。

方法 3: MacでUSBドライブリカバリソフトウェアを実行する

方法の3つ目は、専用のソフトウェアを使用する方法です。

1. まず無料版の「Stellar Data Recovery Professional for Mac」をダウンロードします。このバージョンはプロフェッショナル用で、無料のお試し版では消えてしまったデータをスキャン、プレビューすることができます。

Stellar Data Recovery Professional for Mac(Mac用プロフェッショナルデータ復元ソフト)

2.ダウンロードできたら、破損したUSBドライブに存在する必要なファイルの種類を選択し、「次へ」をクリックします。

3.その後破損したデータのあったストレージドライブを選択します。

4.破損したUSBドライブを選択し、 「詳細スキャン」をオンにして 「スキャン」をクリックします。

5.すると復元できたデータが表示されるため、必要なファイルをすべて選択してから、「復元」をクリックします。

復元したUSBドライブを修正する方法

1.Stellar Data Recoveryを使用して、破損したUSBドライブからデータを復元したら、再度Macの「ディスクユーティリティ」を開きます。

2.APFSまたはHSFファイルシステムフォーマットのドライブを消去し、ドライブの破損を解決します。

3.サイドバーからUSBドライブを選択し、「消去」タブをクリックします。

4.ダイアログウィンドウで名前を入力し、フォーマットとパーティションマップを選択して、「消去」をクリックします。

5.USBドライブの消去プロセスが終了したら、ディスクユーティリティを終了します。

6.復元されたファイルを、保存場所したからUSBドライブにコピーします。

結論

今回はMacのUSBドライブに関する問題の解決策について解説しました。

USBドライブとMacだけでも復元可能な場合はありますが、最も簡単で確実なのは専用のソフトウェアをダウンロードすることでしょう。

Stellar Data Recoveryならマニュアルに従いクリックしていくだけで、簡単に破損したデータを復元できます。

Macデータ復元ソフトStellar Data Recovery for Macは無料のお試し版からプロフェッショナル版まで多彩なバージョンをご用意しています。無料のお試し版の場合は、1GBまでならデータを復元できるので、ぜひこの機会に利用してみてはいかがでしょうか。

今回ご紹介したステラのMac用プロフェッショナルデータ復元ソフトに関して、詳しくはこちらをご覧ください。

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