Windows上で誤って削除した写真の復元は、どのようにすればいいのでしょう?

パソコンを使っているとついつい色んなデータを保存してしまいますよね。特に写真は
「とりあえず取っておいて後で見直そう」
「連続撮影したから、どれがベストショットか後で確認しよう」
「楽しかった思い出の写真だから、ひとまず保存しておこう」
と思い、撮影した全ての写真をキープしていませんか?その結果、、、
「最近パソコン重いな。うわ、写真多すぎ!」
「フォルダ見たら、やたらと同じような写真が多くてもう訳わからない!」
「そろそろ写真の整理しようかな」
そこで重い腰を上げて写真の整理をします。特に写真は、解像度、画質、データの種類などによって容量が非常に大きいものがあるので、削除のしがいもあるというものです。

でも後から見返すと、
「あれ?間違って削除した写真がある!復元させないと!」
ということは、よくあることではないでしょうか?

その場合、どのように削除したかによって復元できる場合と、復元できない場合があります。

今回はWindows10を例に挙げてどのように写真データを保存、削除しているか、その仕組みをご説明します。そして次にWindowsでの写真復元の具体的な手順をご紹介します。

Windowsでのデータの保存の仕組み

Windowsでは記憶領域が2つあります。
ひとつは「記憶領域」、もうひとつは「管理領域」です。

記憶領域とは文字通りデータを記憶・保管する場所で、ほとんどの方は「データを保存する」という場合、この記憶領域をイメージすることが多いのではないでしょうか。記憶領域では写真データ1枚分をそのまま保存しません。ディスクを無駄なく使うために1枚の写真のデータを細かく分けて保存する仕組みとなっています。

もうひとつの管理領域とは何でしょう?
管理領域とは1枚の写真を細かく分割したそれぞれの写真データの位置や状態を保存する場所となります。図で説明すると以下のようになります。(分かりやすくするために1枚の写真を4つに分割した例とします。実際はもっと細かく分割されます)

記憶領域では写真を以下のように4つに分けて保存します。

管理領域ではディスク内で住所が決まっていて、以下のように写真は分割して保存されます。

写真の1の部分はA番地、写真の2の部分はB番地といった具合です。このように写真のどの部分がどの番地にどのような状態で保存されているかを記憶しているのが管理領域です。

Windowsでのデータの削除の仕組み

実はWindowsでは写真データを削除しても管理領域で「削除という状態になった」ということが記録されるだけで、記憶領域の写真データ自体は残っています。ただ、新しく別の写真データを上書きする場合はその記憶領域の写真データは「削除状態」なので上書きできる状態となっています。ということは、記憶領域に写真データが上書きされずに残っている限り、その写真データは残っているのです!
つまり番地Aに保存されている写真の一部は、そこが上書きされない限りは残ったままということです。 ということは、写真データを復元したい場合は記憶領域に残っている写真データを取得すると、写真を見事復元させることができるのです!

Windows基本機能での削除した写真の復元方法

(1) ごみ箱から復元

誤って写真を削除したら、まずごみ箱を確認します。写真はWindowsから完全削除される前に一旦ごみ箱に移動し、保管されます。つまり保存場所がごみ箱になっただけということです。ごみ箱に写真があれば以下の手順で復元します。

ごみ箱を開くと削除されたファイルの一覧が表示されるので、削除してしまった写真がないか確認します。復元したい写真があれば、①メニューバーから、「ごみ箱ツール」→「選択した項目を元に戻す」をクリック または②そのアイコン上で右クリック → [元に戻す]をクリックします。

(2) Windowsの復元ポイントから復元

ごみ箱を探しても削除した写真が見つからない場合は、別の方法を試すことになります。それはWindowsの「復元ポイント」からの写真の復元です。復元ポイントとは過去のシステムファイルの状態をまるっと保存したものです。ごみ箱を探してもない場合は、その復元ポイント時点のシステムの状態に戻して写真を復元することができます。
ただし、事前に復元ポイントを設定していないと、この機能は使えませんのでご注意ください。

1. 復元ポイントを確認する

まず最初のステップとして復元ポイントを確認します。
① Windowsのスタートボタンの隣の検索ウィンドウに「復元ポイント」と入力すると、検索結果が右上に表示されるので、「復元ポイントの作成」を開きます。

「システムの保護」タブ内の「保護設定」枠で「利用できるドライブ」のステータスが「有効」であることを確認します。

有効になっていない場合は、保護設定枠の下に表示されている「復元の設定を構成し、ディスク領域を管理して、復元ポイントを削除します」の右にある「構成」をクリックします。

システム保護対象のウインドウが表示されるので、「システムの保護を有効にする」を選択して、「OK」または「適用」をクリックするとシステム保護が有効になります。

2. 復元ポイントで削除したファイルを復元する

システム保護が有効になっている場合、一定の期間ごとまたはWindows Updateなどの際に復元ポイントが自動的に作成されています。復元ポイントは手動で任意のタイミングで設定することも可能です。
復元ポイントを使用して削除したファイルを復元する場合、ファイルの保存されていたフォルダの復元を試します。対象のフォルダを選択 → 右クリックして「以前のバージョンの復元」を選択します。

「以前のバージョン」タブに選択画面が表示されます。フォルダやファイルがあった時点を指定して、「復元」を選択します。
*「復元」の左の「開く」を選ぶと、その時点でのフォルダや中のファイルをプレビューで確認することができます。

復元を選択すると、元の場所へファイルの復元が始まります。復元先フォルダに同じ名前のファイルやフォルダがあった場合、上書きをするかどうかの確認があります。更新したファイルがある場合は上書きしないよう注意してください。上書きすると過去の時点のファイルに置き換わってしまいます。

(3) 以前のバージョンから復元

Windowsにはファイルを外部デバイスにバックアップする「ファイル履歴」という機能があります。この機能を利用してファイルを復元できる場合があります。この場合すべての写真データを復元してしまうと、過去の状態に戻ってしまいます。一部の写真データのみ、つまり復元させたい写真データのみを選択することで、復元したい写真だけを選び取ることができます。

1.ファイル履歴の設定を確認

ファイル履歴も復元ポイントと同様に、事前に設定が必要となります。 ファイル履歴が有効になっているかどうかを確認するには、以下の手順で「バックアップの設定」のページを開きます。
Windowsのスタートボタンの隣の検索ウィンドウに「バックアップ」と入力すると、検索結果が右上に表示されるので、「バックアップの設定」を開きます。

もし設定が必要なら「ファイル履歴を使用してバックアップ」の下に「ドライブの追加」が表示されます。「ドライブの追加」をクリックして、画面の指示に従いバックアップの設定を行ってください。バックアップ先のドライブは、外付けまたはネットワーク上のドライブを指定する必要があります。

すでに設定ができている場合、「ファイル履歴を使用してバックアップ」の下に「ファイルのバックアップを自動的に実行」のオン/オフのスイッチが表示されているので、オンになっていることを確認します。

2.ファイル履歴を使用して削除したファイルを復元

Windowsのスタートボタンの隣の検索ウィンドウに「ファイル履歴」と入力すると、検索結果が右上に表示されるので、「ファイル履歴でファイルを復元」を開きます。

ファイル履歴では設定した時点のバックアップデータを確認できますので、写真が保存されていたフォルダを探して中身を確認します。フォルダやファイルに問題がなければ、画面下の緑色の復元ボタンをクリックして写真復元します。復元時に同じ名前のフォルダやファイルは上書きするか確認がありますので、更新したファイルがある場合は注意してください。

最後に

今回ご説明したいずれかの操作でWindowsでの写真復元の可能性は十分にありますが、場合によって復元できない可能性もあります。

特に(2)Windowsの復元ポイントから復元や(3) 以前のバージョンから復元の場合、事前の設定が必要な場合がありますので、メンテナンスを兼ねて復元ポイントや通常のバックアップの設定の確認をしておくことをお勧めします。

これまでのご説明はWindowsの標準機能を使った写真復元方法ですが、写真復元ソフトのStellar Photo Recoveryを使用すると、写真復元の可能性が一気に広がります!

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